Mutant Ape Yacht Club(MAYC)について詳しく知りたいとは思いませんか?
Bored Ape Yacht Club(BAYC)はクリプトパンクスと並ぶNFTアート界の2大巨頭ですが、BAYCから派生したこの作品群もまた本家の力を借りつつ人気を高めています。
今回はMAYCの魅力と現在どれくらいの人気でどれくらいの価格で取引されているのかをご紹介します。
BAYCには手が届かないひとでもMAYCならもしかすると購入できるかもしれませんよ?
Mutant Ape Yacht Club(MAYC)とは

Mutant Ape Yacht Club(MAYC)とは皆さんのご想像通り、Bored Ape Yacht Club(BAYC)から派生したNFTプロジェクトです。2021年8月28日にNFTの流通が開始されました。
派生といっても運営元が変わった2次創作というわけではなく、BAYCそのものがコミュニティの拡大を狙って打ち出した新たなNFTアートになっています。
Mutant(変異)というくらいですから、MAYCはBAYCが怪しい実験によって変異してしまった姿をとっているんです。

BAYCをいくつか見た人ならその変わりように驚くでしょう。実験によって鼻はとけ、皮膚はただれてしまっています。
とまぁこのようにMAYCはBAYCが変異してしまった姿のNFTアートとして現在人気を博しているわけですね。
こちらは9月からのMAYCの最低価格の推移ですが3ETHでMintされたこの作品は12月現在,最低価格6.4ETH(320万円)にまで値上がりしています。
そしてMAYCの登場によってBAYCの価格も上昇したのです。
こちらはBAYCの価格推移ですが、MAYCのプロジェクト開始の8月末に価格が一段階上昇しています。
コミュニティの拡大を狙った効果があったようで、「これだけ次々に色々やってくれるなら1体くらい持っていてもいいかな」と思う参加者が増えたのだと思います。
MAYCを手に入れる方法
現在私たちがMAYCを欲しいと思ったらOpenSeaなどのマーケットプレイスで売られている2次流通している作品を購入するしか方法はないといってもいいでしょう。
しかしこのMAYCのプロジェクトが始まった際には大きく分けて2つの方法でMAYCを手に入れることができました
公式のMintに参加する
これはNFTプロジェクトが新たにスタートするときはこの方法ですよね。公式が一定数Mint(新しくNFTを発行)するので高い倍率に勝って購入権を得るという一般的な方法です。
前述しましたが合計Mint数量は1万点で、運よく購入権を得た者は3ETH(約150万円)でMAYCを獲得できました。
MAYCの面白いところは獲得方法がこれだけではなく、次に示す方法でも同様にMAYCを手に入れることができた点です。
BAYCに薬剤(Serum)を注入する
さぁこれが一番このプロジェクトの面白いところです。
左の写真のBAYCと右のMAYCは特徴が少し似ていますよね?そうBAYCに薬剤(Serum)を注入することで自分の持っているBAYCを変異させることができるのです!
8月末のMAYCのプロジェクト開始時に、BAYCの所有者にはBAYCを変異させられる「Serum」という薬剤がエアドロップ(無料配布)されました。
所有者はSerumを使ってBAYCを変異させるかどうかを自由に選べたのですね。
でも変異させてもBAYCが消えるわけではないようなので、多くの変異体が作られたようですが。
さてでは次にBAYCを変異させるSerumについて詳しくご紹介しましょう。
BAYCを変異させるSerum3種類

SerumはBored Ape Chemistry Clubという名前のグループが制作しています。
なるほどBored Ape 界隈では科学部のやつらがヨット部のサルたちで実験をしようとしているわけですね。その結果上の写真のようなMAYCが出来上がしまったと。
そして科学部が作った変異薬Serumがこちらです
明らかに危険そうなSerum3種類です。これらはそれぞれ効果が異なりM1<M2<Megaの順でBAYCをより強力に変異させます。
1つ1つ効果を見ていきましょう
M1 Mutant Serum
最初に紹介した上のBAYCの変異はM1によって引き起こされた変異なのです。



ではM2を投与したらどうなるのでしょうか?それがこちらです!
M2 Mutant Serum



なんとおぞましいことでしょう。M1では緑に変色するだけだった口回りがドロドロに溶けてしまっています。
帽子の上にのっていたゲル状のやつはいなくなりましたが、体がもう木のように線維化してしまっていますね、イヤリングも素材変わっちゃってるし。
その大きく見開いたひとみは何を映しているのか・・・・
さて皆さんM2で驚くのはまだ早いですよ、M2よりさらに最高品質の変異薬、Megaがまだ残っています。
M2でこれほど変異するならMegaならどうなってしまうのか、ご覧ください!
Mega Mutant Serum



あぁ。。もう原型がないですね。。。骨見えちゃってますし、M1では皮膚が木だったのがもう草みたいな形状になってます。脳はむき出しじゃあないですか。
実はこの最強変異薬「Mega」に関してはM1、M2とは扱いが違うんです。
今回は例として右のMAYC:Mega Zombieをお見せしましたが、Megaの場合は変異ではなくそもそもの形質が変わってしまうんです。


MAYCはオリジナルでMintされた10000体とBAYC10000体をM1とM2で変異させた20000体、計算上合計30000体存在します。
現状まだMintされていないオリジナルや、変異されていないBAYCもいるので流通量はそれより少なくなっていますが。
そしてMega Serumによって変異させられたBAYCはたったの9体のみ存在します。
上段左からMega Death Bat・Mega Swamp・Mega Jelly・Mega Demon
下段左からMega Radioactive・Mega Electric・Mega Zombie・Mega Robotです。
さてこれほど希少性が高いなら価格がどうなるかは皆さん想像がつくと思います。2021年12月現在取引履歴が残っているのは以下の4体です。
Mega Swamp

222ETH(1億1100万円)
Mega Jelly

250ETH(1億2500万円)
Mega Radioactive

335ETH(1億6500万円)
Mega Demon

350ETH(1億7500万円)
最も安くても1億1100万円、最高価格では1億7500万円で取引がなされています。
これらのMAYCを作り出すもとになるMega Mutant Serumは数量は1個、3800ETH(19億)で売りに出されています。さすがにこの値段で取引が成立するとは思えないのですが、どうでしょうか?
現在はMega MAYCはお示しした9体しかいませんが、Mega Mutant Serumの所有者は4人おり新たに4体が生み出される可能性があるのです。
まとめ
編集後記
NFTプロジェクトでよくみられるコミュニティの拡大で、既存の2体を掛け合わせて繁殖させて新たなNFTを獲得できますよ、ていう手法がよくとられるんです。
クリプトキティーズはその先駆けですし、それに続いてCyberKongzというのも同じ方法をとっています。
変異薬によって新しいNFTを生み出すというのはそれらと差別化を図る意味合いもあったようです。
NFTプロジェクトといったらクリプトパンクスかBAYCという感じなんですが、BAYCがクリプトパンクスに勝っている点としてプロジェクトの拡張性あげられると思います。
今では大人気ですが意外と若いプロジェクトなので柔軟性があるような気がします。これからもBAYCの展開に注目していきたいですね.
以上ご覧いただきありがとうございました!
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