近頃話題になっている広告をブロックしてくれるウェブブラウザである「Brave」をご存じでしょうか。
その実際の使用感や使う際のメリットデメリットなどを知りたくはないですか?
今回は筆者が実際にPCで2週間使ってみた結果感じたことや不便だと思ったことをご紹介いたします。
使用を迷っているかたの助けになれればうれしく思います。
高評価ポイント・メリット
まずは使ってみて良いと感じたところからご紹介していきます。
広告ブロックが快適
今回検証のためにGoogle ChromeとBraveを交互に使ってみたころ、広告ブロック機能が予想以上に快適なことに気づきました。
ブラウザとしてBraveを使い始めたときや使い続けていると何とも思わないんですよね。
というのもChrome使用時は広告表示が当たり前すぎて広告を見させられることに何の不満も感じてなかったんです、こういうものなのかなと。
しかし同じサイトをChromeとBraveで比較し続けていると広告のうっとうしさを再確認させられます。
Google Chrome

Brave

例としてこれは筆者特訓中のタイピング練習のサイトなのですが、Braveでは3つの広告が排除されていることがわかると思います。削除された空いたスペース分、上に移動しています。
これが本当にありがたいんですよね。
ChromeからBraveへの移行の時は感動は薄いんですが、BraveからChromeに移ったときの広告への嫌悪感が半端ないです。
皆さんこういう広告から有益な情報を得られたこと今までありましたか?
それどころかあなたのコンプレックスを刺激するような広告を見せられて不快になったこともあるのではないでしょうか。
Braveの広告の見せ方
Braveは広告の完全カットもできますが広告を見る設定もできます。
その結果BATという仮想通貨を得られるというメリットがあるのですが、まずBraveが広告をどのように見せてくるのか紹介します。

Braveの広告の見せ方はこの右下のメッセージカードのような通知の形でユーザーの目に留まります。
基本的にウェブサイトにかぶることはないのでブラウジングの邪魔にはならないとは思いました。
これがうっとうしいなら広告完全排除の設定にすればいいのですが、この広告表示の仕方については好みがわかれるところだと思います。
詳しくはデメリットのところで。
仮想通貨が手に入るが正直どうでもいい
すでにネタバレ済みですが広告を見る設定にするとベーシックアテンショントークン:BATという仮想通貨が手に入ります。

これはBraveのホーム画面ですが2週間毎日5-6時間ブラウジングした結果、0.636BAT(82円)ほどたまっています。

ちなみに広告の設定は1時間に5件見る設定にしてあります。2週間で98の広告を見たとありました。
1時間5件で毎日5-6時間のブラウジングにしては見ている広告の数が少ないです、おそらくまだBraveに広告を出す企業が少ないのでしょうね。
Braveは仮想通貨がたまることをメリットに挙げている人がたいていだと思いますが、正直仮想通貨がたまっていることは忘れます。
だって割と意識的にブラウジングしてましたが2週間で82円ですからね。さすがにいくら貧乏人の私でもこれで稼ごうとか思わないですし、82円で歓喜もできないですよ。
メリットかデメリットかでいったら間違いなくメリット側ですが、あくまでおまけと考えたほうがいいと思います。
「ネットサーフィンで稼げる!?」とかいうサムネに引っかかってはいけませんよ(笑)
広告削除の分読み込みが早い
広告が削除され表示されない分だけ読み込みが早くなります。ここは実際に恩恵を感じられます。
読み込みの速さを求めるならPCのスペックを上げるのが最短距離ですがそこはどうにもなりませんからね。
この部分は単一のブラウザの使用だけでは差は感じられませんが比較してみると明らかです。
まずGoogle Chromeからみてみましょう。

webサイトの情報自体はすぐに表示されますが、その後広告がぽつぽつと読み込まれ時間がかかっていることがわかります。
加えてこの広告を表示させるのにもテータ通信が行われ、広告によって時間とデータが消費されているんですね。
ではつぎにBraveで同様のサイトを見てみましょう。

ブラウザ以外全く同様の条件です。
広告がない分サイトがすぐに表示されたように感じると思います。無駄なデータ通信もされていません。

Braveのホーム画面にはブロックした広告数、節約できたデータ使用量、節約できた読み込み時間が表示されます。(非表示にもできる)
2週間使用した結果、約8900の広告をブロックすることで556MBのデータを節約でき、8分短縮できたようですね。
読み込み時間の速さはブラウジングの快適さに直結しますので明確なメリットではないかと感じました。
低評価ポイント・デメリット
ここからは使ってみていまいちだと思った点をご紹介します。
正直その全てが設定の変更でどうにかなるものなのでかなり頑張って列挙した感じです。
広告の削除にアクション(クリック)が必要
Braveで広告を見る設定にしている場合、広告を消すのにクリックというユーザー側の能動的なアクションが必要になります。

すでに紹介しましたがBraveの広告の見せ方はこのような右下にでるメッセージカード方式です。
これは確かにサイトにはかぶりませんが、サイズとしては結構大きいのでこれを放置してブラウジングを続けようという気にはならないと思います。
よって閉じるというボタンをユーザー側が自発的に押す必要があります。
この行為によって広告に意識を持っていかれている感じを受けますね、簡潔に言うならば広告がめちゃくちゃ目に入ります。
いやなら広告を0にすればいいので厳密にはデメリットとは言い切れませんが、これがBraveというブラウザのうまいところなんだと感じます。
広告主からしたら費用対効果は結構高いと思いますから。
広告ブロックによって見れないWebサイトが存在する
私が2週間全力で様々ウェブサイトをブラウジングした結果、「広告ブロックしてる場合はこのサイトは見れません!」というサイトに数回出会いました。
「私たち運営は広告収入によって成り立っています、広告のブロックを解除しないと閲覧はできません」という文言のアラート的なものが出てブラウザバックを強要されるというパターンです。
これはアメリカのWebメディアだったと思います。日本のサイトでは一度もはじかれたことはなかったですね。
そのほか履歴を見られたら恥ずかしいようなサイトもいろいろ回ってみましたが、閲覧不可は特定の海外のWebメディアぐらいでした。

その場合でも写真右上のライオンのアイコンを押してShieldsをオフにすれば、一時的に広告のブロックを外せるのでサイトの閲覧はできます。
なので厳密にいえばこれもデメリットとは言えないのですが、手間が増えるという点では低評価ポイントといえるのかもしれません。
パブリッシャーの飯の種を奪っているのではという申し訳なさ
もし今ご覧のかたがブロガーやyoutuberなどのパブリッシャーであった場合、そうでなくても心優しい方なら、広告収入を当てにしているパブリッシャーに対して多少の罪悪感を感じるかもしれません。
そんなものは感じる必要はありませんが、このBraveがGoogle Chromeにとって代わればパブリッシャーの収入が減ることは間違いないでしょう。
そもそもweb広告市場が縮小する可能性すらありますが、この点に関してはユーザーの皆さんが考慮する必要はないでしょう。
便利なもの、使いやすいものを使うだけです。
まとめ
今までGoogle Chromeを使っていましたが、戻る理由は今のところないなという感じです。
あまりにもユーザーに対してメリットがありすぎるので、このビジネスモデルが成立するのかどうかに関しては疑問がありますが。
今回PC版としているのはスマホでは仮想通貨が手に入らないためPC版としているんです。
じきにスマホでもBATが得られるようになるようですね。
以上ご覧いただきありがとうございました!
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