最近あの著名人もツイッターアイコンにしている「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」が一体何なのか知りたいとは思いませんか?
少し聞いた話だと
何百万もの値段が付いた!とか著名人がツイッターでBAYCのアイコンにしました!とか、ただのサルのデジタル絵をなぜ皆そんなにありがたがっているのか、知らない人から見たら不思議に思いますよね?
今回はBAYCについてのそもそもの基本情報・どこがすごいのか・どんな著名人が所持しているのかなどを網羅し、詳しく説明したいと思います。
これを読んだらあなたもBAYCが欲しくなるかもしれませんよ?
BAYCとは
Bored Ape Yacht Club(BAYC)、日本語で言うと「ヨットクラブの退屈サルたち」はNFTアートと呼ばれるブロックチェーン上に作られた複製改ざんできないデジタルアートです。
今までデジタルのイラストは公開されたものは個人が勝手に複製できましたが、NFTアートはそれができないのでピカソやゴッホの絵画のように人気作には高額な値段が付くというわけです。
デジタルなデータにすぎませんがそれに資産価値があり持っていること自体がステータスになるので、著名人がこれを購入しツイッターのアイコンにしたりするわけですね。
BAYCは2021年4月に1万点が1作品あたり18000円程度で出品された作品ですが、現在の一番安い作品でも1750万円となっている化け物アートになっています。
2021/10月:過去最高額3.3億円で売却!

2021年の10月にはこちらの作品が最高価格の3.3億円で売却されたことでも話題となりました。
虹色に輝く毛皮に王冠、目にはハートのサングラスという成金みたいなサルですが、確かに高値で取引されそうな感じはしますよね?
その理由は詳しくは後述しますが今言ったサルの特徴がそのまま理由になっているんですよね。
あの著名人もツイッターアイコンに!
エイベックスCEO:松浦勝人
エイベックスのCEOの松浦勝人氏がこちらのNFTをツイッターアイコンにしたことで話題となりました。
作品の履歴を見てみる56ETH(約2800万円)で購入なさっており、現在44ETHでの購入のオファーが入っています。価格としては上昇しているようで加えて彼が所持したということで、今後さらに人気が高まることもあるのではないでしょうか。
ちなみにこの神風とかかれたハチマキですが帽子の分類上は「Sushi chef headband」、すし職人のハチマキです。
すし職人てこんな特攻隊みたいなハチマキしてるんですかね。。。筆者は縁がないのでわからないんですが。
EXILE:関口メンディー
EXILEの関口メンディー氏もBAYCをツイッターアイコンにしています。
購入額はわかりませんが43ETH(2150万円)でオファーが入っておりこの作品の人気の高さが伺えますね。
余談ですがこのイカした帽子の分類は「Prussian helmet」ピッケルハウベと呼ばれるもので、かつてドイツの中核をなしていたプロイセン王国の軍隊や警察が使用していたヘルメットです。
帽子もかっこいいし、筆者は黒タートルネックが好きなのでメンディー氏とはサルの好みがあいますね。
なぜBAYCはそれ程人気なのか
BAYCが人気の理由はこの2つにあります。
一つとして同じものはない
まず当たり前と言ってはそうですが流通している1万点のBAYCの内、まったく同じ特徴を持つ作品はありません。
例としてこの作品を見てみましょう。


BAYCには背景・目・耳・毛皮・帽子・口・服の7つのProperties(性質)が与えられており、そこに様々な特徴があることでオリジナリティが生まれています。
この作品なら背景:オレンジ・目:アングリー(怒り)・毛皮:赤・帽子:アイルランド系の帽子・口:ニヤリ 耳・服:なしといった感じでこの特徴をもつ作品はこれ一点のみというわけです。
1万点という限られた作品数の内、世界に1つ自分だけのBAYCが手に入れられるという限定性がBAYCの人気の1つといえるでしょう。
特徴毎にレアリティが異なる
Propertiesの下の方に%表記が見えますよね、これがこの特徴を持つ作品の割合というわけです。
上の作品を例にとりますが、背景のオレンジについてこの特徴をもつ作品は13%あるとありますよね?
全作品数が1万点ですので1300の作品の背景がオレンジということ、そして目のアングリーは4%なので、背景オレンジ、目はアングリーの作品は1300 x 0.04で52作品あるということですね。
この個々のパーツの希少性が高いほどレアリティの高い作品として取引されることになります。
さて、ではここで「どの作品が高いでしょうクイズ」をやってみましょうか。この作品の面白さが伝わると思います。
作品を高い順に並べ替えてみよう!



さあ皆さんわかりましたか?一番右はすでにご紹介してしまいましたので簡単でしょうか?
ヒントとしてこれらの作品のもつそれぞれの特徴と、同じ特徴を持つ作品がどれくらいの割合であるのかの表をお示しします。
背景 | 服 | 耳 | 目 | 毛皮 | 帽子 | 口 | |
左 | 13% | 3 | 8 | 5 | 5 | 0.77 | 2 |
中央 | 12 | 3 | 1 | 4 | 0.77 | 4 | 1 |
右 | 12 | / | / | 4 | 0.77 | 0.77 | 3 |
正解は左から70ETH(3500万)・ 100ETH(5000万)・ 700ETH(3憶3000万)です。
一番右の作品が最高額の3.3億円で落札された理由はわかりましたでしょうか。
虹色の毛皮・王冠この珍しい特徴を2つ持っている作品だからなんですね(ちなみにこの2つの特徴を持つ作品は3つしかない)
左と中央の作品を決定づける大きな違いは耳、イヤリングでしょうか。左の作品の耳の銀の装飾は8%、中央の作品の十字架のイヤリングは1%とレアリティが高いですね。レアリティの順に値段が高くなっているわけです。
帽子と毛皮のレアリティは同じですが購入者は毛皮のほうを重要視しているという可能性もありますね。
今回はわかりやすい例を出しました。
必ずしも珍しい特徴をもつ作品が高いというわけではなく、高レアリティでも地味な特徴は値段が抑えられる傾向にあると感じます。
気になる方は作品を見てみてください、面白い発見があるかもしれません
まとめ
NFTアートをけん引するBAYCについてわかっていただけましたでしょうか?
正直筆者のような貧乏人には購入は夢のまた夢ですが、現在様々なNFTアートが出品されていますがBAYCの後追いのようなコンセプトのものが多く見られます。
大企業がNFTを出品という話も昨今よく聞きますので今後市場が拡大するにつれ、NFTのリーダー的存在であるBAYC(あとクリプトパンクス)の価値はどんどん上がっていくのではないかと考えています。
しかし何が起きるかわかりませんので、購入を検討している方がいるのなら自己責任で
以上ご覧いただきありがとうございました。
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